PIMCO:連邦準備制度は米経済への逆風を阻止できず (Bloomberg.co.jpから引用)

日本の景気を良くするために日銀が紙幣供給を増やしても難しいのはアメリカと同じであろう。
規制を緩和し民間がお仕事をするしかないのだろう。

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8月10日(ブルームバーグ):世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル戦略アドバイザー、リチャード・クラリダ氏は、米連邦準備制度は米経済に対する大きな下押し圧力を解消することはできないとの見方を示した。

クラリダ氏はブルームバーグテレビのインタビューで、「米国が直面する難題は金融の問題ではない」と指摘。「われわれが直面する逆風は財政の崖、中国の減速や欧州の混乱によるものである。どれも金融政策に関わるものではない」と述べた。

米商務省が先月27日に発表した実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比1.5%増だった。第1四半期は2%増に修正された。

米国ではいわゆる「財政の崖」が迫っており、議会が行動を起こさなければ、増税のほか国防費など政府プログラム向け歳出削減が年末に発効する。米議会予算局(CBO)によると、歳出削減と増税の規模はGDPの約4%に相当する6070億ドルに上る。

中国では7月、輸出の伸びが大幅に低下し、新規人民元融資は予想を下回った。

クラリダ氏は「連邦準備制度は少なくとも変えることができると考える範囲で行動するだろう。ただし、金融政策当局はこれらの課題に対して、金融政策が究極の解決策とはならないことも同時に認識している」と述べた。  

原題:Fed Can’t Fix U.S. Economic Headwinds, Clarida Says: TomKeene(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク John Detrixhe jdetrixhe1@bloomberg.net;ニューヨーク Tom Keene tkeene@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2012/08/11 03:42 JST
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