北朝鮮の軍総参謀長解任、改革に反対したため=中朝関係筋(REUTERSから引用)

ついに経済開放へと歩み出せるのか。軍部を暴走させず押さえ続けることができるのか。

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[北京 20日 ロイター] 北朝鮮朝鮮人民軍総参謀長だった李英鎬氏は、農業・経済改革に反対したため、最高指導者の金正恩第1書記と叔父で実力者の張成沢氏によって粛清されたことが分かった。同国は改革をめぐる実験を加速する見込みだ。中朝関係筋が明らかにした。

李氏は15日に朝鮮人民軍総参謀長を解任された。

また、北朝鮮は軍から経済の統制権を取り戻すため、特別機関を既に設置したという。

この関係筋はこれまでにも、2006年の北朝鮮による初の核実験や、張氏の台頭など、数々のイベントを正確に予測してきた。

関係筋はロイターに対し、金正恩第1書記の父である故・金正日総書記に触れ、「李英鎬氏は金総書記の『先軍政治』の最も熱心な支持者だった」と指摘。最も大きな問題は李氏が経済の統制権を軍から政府に移すことに反対したことだ、と説明した。関係筋は反響を考慮して匿名を希望した。

朝鮮中央通信(KCNA)は、李氏が中央軍事委員会副委員長など全ての党職務から解任されたのは病気が理由としているが、最近の映像では李氏は健康そうだった。

北朝鮮中枢で権力闘争が行われていることを示すものといえる。

在北京の北朝鮮大使館はコメントを拒否した。

李英鎬氏の失脚に伴って北朝鮮が政治的混乱に陥る可能性について、関係筋は「金正恩第1書記と張成沢氏は軍を掌握している」として否定した。

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