円売り優勢、欧米緩和期待でリスク回避後退−対ドル79円前半 (Bloomberg.co.jpから引用)

リスク回避後退で売られる円とは、すぐに消費税増税する必要がない円なのではないか。

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6月7日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では円売りが優勢。欧米の金融緩和など政策対応への期待を背景に世界的に株価が上昇しており、これまでリスク回避に伴い買われていた円に売り圧力がかかった。この日は海外時間にバーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長の議会証言が予定されており、追加緩和の示唆があるかどうかが焦点となっている。

円は対ユーロで一時、1ユーロ=99円90銭を付け、5月29日以来の安値を更新。朝方には伸び悩む場面も見られたが、オーストラリアの5月の雇用者数が予想外の増加となり、豪ドルに対して円が売られると、対ユーロでも円売りが強まった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデントは、FRB議長の証言について、「米国で悪い指標が出てからハト派の発言が増えている中で、ハト派の総本山のコメントには否応なくみんな注目している」と指摘。その上で、「先週前半からユーロを軸に売られてクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が円高に動いた流れの巻き返しはまだ残る」とする一方、クロス円の反発も「そろそろ息切れ感が出やすい水準に差し掛かっているかもしれない」と話した。

円は対ドルで一時、1ドル=79円48銭を付け、5月30日以来の安値を更新。対オーストラリア・ドルでは同22日以来となる1豪ドル=79円台へ下落した。

追加緩和期待

FRBのイエレン副議長は6日のボストンでの講演テキストで、「連邦公開市場委員会(FOMC)には、追加の政策緩和を実施する余地が依然あると確信している」と述べ、「米経済が下方スパイラルに陥るのを阻止するのが難しくなるような状態に追い込む可能性がある衝撃に備えて保険をかけることが適切だろう」と指摘した。

先週末発表された5月の米雇用統計が予想を大幅に下回ったことで、市場では米国の追加緩和への期待が高まっている。こうした中、この日はバーナンキFRB議長が米経済見通しに関する議会証言を行う。

久保氏は、追加的な量的緩和について、「すでに効果については疑問符が付いているため、それほど簡単には言及しないだろう。ただ、株が安定しないことにはどうにもならないということがこの1週間で事実として受け止められているので、『いざとなればやる』というようなコメントは言うと思う」と話した。

リスク回避後退

ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁は6日、ユーロ圏経済の見通しが悪化する中で、当局には行動する用意があると表明した。ECBは同日の定例政策委員会で政策金利を1%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、数人のメンバーが利下げを主張したことも明らかにした。

7日の東京株式相場は3日続伸。欧米の追加緩和期待を背景に過度のリスク回避姿勢が和らぎ、アジア株も中国株を除き堅調な展開となった。

シティバンク銀行個人金融部門投資調査部の尾河真樹シニアFXマーケットアナリストは、「ドラギ総裁の発言で次回以降の緩和期待が強まったことが非常に大きい」とし、米株も大きく上げているため、「東京市場もリスクオン(選好)が継続という流れになっている」と解説していた。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1ユーロ=1.2586ドルと5月28日以来の水準までユーロ高・ドル安が進行。この日の東京市場では1.25ドル後半から半ばでもみ合いとなった。

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更新日時: 2012/06/07 16:00 JST
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