スペインのバンキア、公的資金1.9兆円注入を銀行基金に申請へ (Bloomberg.co.jpから引用)

ユーロ安を後押しするニュースが続くが、どうなるか。

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5月26日(ブルームバーグ):スペイン政府が今月初めに国有化した同国銀行3位のバンキア・グループは、不動産融資とそれ以外の融資の引当金を準備するため、190億ユーロ(約1兆9000億円)の公的資金による追加支援を申請する。

上場部門であるバンキアが25日の取締役会終了後に監督当局へ提出した資料によれば、同グループは、スペインの銀行再建基金に対し、親会社であるBFAの株式購入を通じて資金注入を行うよう求める。政府から既に求められている引当金に加えて、不動産の損失に備えて40億ユーロ、他の融資の引き当てのために55億ユーロの追加資金が必要になるとしている。

バンキアの資金繰りの行き詰まりは、スペインの銀行の健全性をめぐる不安に拍車を掛け、債務危機に苦しむ政府の借り入れコストを押し上げている。BFAの支援コストは、政府が最初の救済で投じた45億ユーロからさらに膨らむことになるが、デギンドス経済・競争力相は11日、金融業界全体の支援に必要な公的資金が150億ユーロを下回るとの見積もりを示したばかりだった。

大和キャピタル・マーケッツのエコノミスト、トビアス・ブラットナー氏(ロンドン在勤)は25日の電話取材に対し、「われわれが最初からずっと指摘してきたようにバンキアは氷山の一角にすぎない。金融システム全体にとって重要な巨大金融機関であり、適切に対処することが求められる」と述べた。

原題:Bankia Group to Seek EU19 Billion From Government toRestructure(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:Madrid Charles Penty cpenty@bloomberg.net

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更新日時: 2012/05/26 11:03 JST
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