4月の独Ifo景況感上昇、9カ月ぶり高水準−危機克服の兆候 (Bloomberg.co.jpから引用)

ドイツが堅調であれば、しばしユーロも頑張れるか。しかし、ドイツについていくことができない国は、そのうち離脱するしかないのか。

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4月20日ブルームバーグ):ドイツのIfo経済研究所がまとめた4月の独企業景況感指数は予想に反して上昇し、9カ月ぶり高水準に達した。再燃したソブリン債危機を、ドイツ経済が乗り越えられる兆候が高まった。

20日発表された4月の独Ifo企業景況感指数は109.9と、6カ月連続で上昇。前月は109.8だった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト40人の調査では中央値で109.5への低下が予想されていた。同指数は昨年9月以来、予想を毎月上回ってきた。

債務危機に伴う欧州の需要減少を背景にドイツ経済は昨年10−12月(第4四半期)にマイナス成長となったものの、リセッション(景気後退)入りは回避した可能性がある。同国企業は成長著しいアジア市場向けの売り上げを伸ばしたほか、失業率は約20年ぶり低水準で国内消費も好調だ。欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた今月の企業景況感指数も予想外に上昇し、約2年ぶり高水準となった。

ソシエテ・ジェネラルのチーフ欧州エコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏(ロンドン在勤)は「ドイツの経済指標は債務危機にもかかわらず驚くほど弾力性がある」とし、「ドイツ経済は国内経済と輸出の見通し双方において力強い」と続けた。

4月の期待指数は102.7で前月から変わらず。現状指数は117.5と、3月の117.4から上昇した。

ユーロの対ドル相場は発表直後に上昇し、1ユーロ=1.3180ドルとなった。

原題:German Business Confidence Unexpectedly Roseto 9-Month High (1) (抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Jana Randow jrandow@bloomberg.net

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更新日時: 2012/04/20 18:31 JST
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