ゴールドマンの7−9月、収支とんとんの見込み−金融危機以来最悪に(Bloomberg.co.jpから引用)

プロでも厳しいときがある。利幅は少なくても安定した商売もある。

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10月11日(ブルームバーグ):米銀ゴールドマン・サックス・グループの7−9月(第3四半期)決算は、2008年の金融危機以降で最小の利益にとどまる可能性がある。ブルームバーグが集計したアナリスト調査で明らかになった。ゴールドマンの株価は今年43%下落。一方でウェルズ・ファーゴは過去最高益が予想されている。

  アトランティック・エクイティーズのリチャード・ステート氏らアナリストによると、13日のJPモルガン・チェースを皮切りに公表が始まる米銀の7−9月期決算では、住宅ローン融資などのリテール(小口)業務が好調だったものの、債券トレーディングやM&A(企業の合併・買収)助言サービスなどの投資銀行業務は低迷したもようだ。

  企業や不動産への投資、自己勘定トレーディングからの収入への依存度が高いゴールドマンは、相場安の影響を最も大きく受ける公算が大きい。ブルームバーグが集計したアナリスト24人の予想平均によると、同社の7−9月の1株利益は前年同期の2.98ドルから収支とんとんに減少する見通し。これは、上場来初の赤字となった08年10−12月(第4四半期)以来の低水準となる。

  調査の対象となったアナリスト24人のうち12人が、18日に発表されるゴールドマンの7−9月期決算は中国工商銀行などの企業や不動産への投資損失が響き赤字になると予想した。香港株式市場で工商銀株は7−9月期に35%下落している。

一方、ゴールドマンのアナリスト、リチャード・ラムズデン氏によれば、投資銀行業務でなく融資によって大半の利益を稼ぎ出しているウェルズ・ファーゴとUSバンコープの7−9月期は過去最高益になる可能性がある。

記事に関する記者への問い合わせ先:Christine Harper in New York at charper@bloomberg.net;Michael J. Moore in New York at mmoore55@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:David Scheer at dscheer@bloomberg.net.
更新日時: 2011/10/11 10:59 JST
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