バイデン米副大統領への書面インタビュー--人民網日本語版--人民日報(人民網日本語版から引用)

米国債への投資を促すのが一番だろうか。この後モンゴルと日本へ行くということは、原子力関連の議題もあるだろう。

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バイデン米副大統領は中国公式訪問を前に人民日報の書面インタビューに応じ、次のように回答した。

 オバマ大統領と私は就任時から、対中関係が最優先検討事項の1つであることを理解していた。われわれは両国関係を数十年間持続可能な安定軌道に乗せることを決意した。

 オバマ大統領が述べたように「米中関係は21世紀を形作る。このため米中関係は世界の他の二国間関係と同様に重要」だ。両国間の溝を管理するにあたり、われわれは一貫して実務協力分野の拡大という方法をとっている。たとえば両国は現在、核不拡散、経済の均衡回復、気候変動などグローバルな喫緊の課題において協力を強化すべく緊密に努力している。米国はG20国際通貨基金IMF)、世界銀行といった国際機関での中国の発言力の強化も支持した。

 私はここ2年間の両国上層部の相互訪問を高く評価している。まさにこうした相互訪問、および両政府各レベルの対話によって、双方は重要な成功を手にした。われわれは将来の強固で安定した米中関係の真の基礎を固めるべく、両国民間の結びつきの拡大にも努力している。

 われわれ2つの社会が相互理解の強化を図ること、意思疎通だけでなく協力の新たな方法を探ることの重要性は決して過小評価してはならない。両国民が協力を身につければ身につけるほど、両国はわれわれ全員に影響を与えるグローバルな試練を共に解決できるようになる。

 われわれは海外投資を行う中国企業がまず米国に目を向けることを歓迎し、奨励する。米国の国際投資家は世界最大の経済体の多くのチャンスから利益を得られるはずだ。外国の投資家はわれわれの開かれた、透明で、差別のない投資環境から利益を得られる。米国で外国の投資家は資本と利潤の自由な流通、進んだ現物と金融のインフラ、投資紛争時の平等な法律支援を目にするだろう。

 オバマ大統領と私は輸出規制改革に向けて努力している。競争力の強化および輸出の拡大と同時に強力な輸出規制によって、しかるべき方面で国家の安全を強化することが目標だ。これらの改革は現在進行中であり、中国も他の多くの国々と共に利益を得る。

 オバマ政権はオバマ大統領と胡錦濤主席の相互訪問、戦略経済対話、その他各レベルの会談を含む中国側との幅広い接触を通じて、積極的・協力的・包括的な米中関係の構築を図る。米中関係を積極的な軌道に保つため、われわれは双方間の溝に率直かつ誠実に向き合わなければならない。こうすることで両国関係はより安定した、活力に富むものとなる。私の訪問が、われわれと中国の首脳および国民が多くの共通の試練について、公開の場で直接的な議論をする機会となることを希望する。

 21世紀の大国およびグローバルなプレイヤーとして、米中両国は多くの似た試練に直面し、多くの責任を共有している。これらの問題でわれわれの共同行動が多ければ多いほど、両国民と世界はより多くの利益を得られると私は確信している。(編集NA)

 「人民網日本語版」 2011年08月17日
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