マレーシアで大規模な反政府デモ、1400人以上を拘束(REUTERSから引用)

マレーシアで混乱が起こると、誰が得をして誰が損をするのか。資本主義に基づいて考えてみよう。

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[クアラルンプール 9日 ロイター] マレーシアの首都クアラルンプールで9日、数千人が参加する大規模な反政府デモがあり、治安部隊は催涙ガスを発射するなどしてデモ隊を鎮圧、1400人以上の身柄を拘束した。
 選挙制度改革を求めて行われた今回のデモでは、少なくとも十数人の負傷者が出た。重傷者の報告は出ていないが、一部専門家の間では、当局の対応は行き過ぎだと指摘する声も聞かれる。
 マレーシアで大規模なデモが行われるのは珍しいが、外国人投資家は、反政府気運の高まりによって経済改革に遅れが出ることを懸念している。選挙改革を求める声が一段と強まれば、ナジブ首相が燃料補助金の削減など一連の改革を棚上げし、解散・総選挙を行う可能性がある。
 ただ、シンガポール・マネージメント大学のマレーシア専門家、ブリジェット・ウェルシュ氏は「ナジブ首相の立場からすれば、近いうちに選挙を行うのは間違いだ」と指摘。「今回のような大規模デモが行われたという事実は、有権者の怒りは深く、中間層にいる多くの人が野党側に流れることを示している」と語った。
 今回のデモ参加者は、専門家によると、2007年に行われた反政府デモと同様に1万人を超えた。しかし、警察は5000─6000人としており、デモ主催者側は5万人を集めたと主張している。
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