孤立する菅首相、味方は今や伸子夫人ただ一人(プレジレントロイターから引用)

日本国の政治状況が硬直している主因は、官僚主権にある。しかもそれが機能性ではなく身分となっていることだ。
そして、国民の代表として官僚が決めたことに予算付けする機関が国会となってしまっている。その官僚に担がれたと思い込んだ菅直人首相は、首相という身分を手に入れただけで、首相としては機能していない。そして、国民主権を進める仲間を裏切って公務員改革もやめた。本当に愚かな国賊だ。引きこもるのであれば、福島第1原発から20km〜30kmの建物の中にしてみてはどうだろうか。きっと静かに過ごせるはず。そして毎日、その場所の放射線量や核生成物質の数値を記者会見し発表してみてはどうか。

引用開始
土俵際の菅直人首相にとって、もはや伸子夫人のほかに頼れる人はいないようだ。首相は政治家らとの夜の会合に頻繁に夫人を同席させているが、全国紙の官邸詰め記者は「こんな首相は歴代で初めてだ」と呆れ顔で語る。
「世論や党内外の菅批判が強まる中、伸子夫人の存在は首相の“精神安定剤”のようなもの。伸子夫人は『菅がイライラする人には、私もイライラしてくる。菅がイラつくのが理解できてしまう』と自著で書いている。夫人の同席は“イラ菅”の爆発をブロックするためでしょう」
首相は2月10日に官邸近くのホテル内の中華料理屋で伸子夫人ら家族10人と夕食をとったが、2月3日の辻元清美衆院議員や3月1日の馬淵澄夫・党広報委員長のような政治家との会合にもたびたび、伸子夫人を同席させている。
「夫人以外では、首相が信頼を置くブレーンの五十嵐敬喜法大教授と頻繁に夕食をとっている。一方、昼食は官邸で一人でとることが多く“引き籠もり”のように報じられた。ある首相補佐官は“一人じゃない。首相秘書官も一緒だ”と反論したが、秘書官は身内で首相の言いなり。耳の痛い情報は入らず、首相の『裸の王様』状態に変わりはない」(同前)
予算成立が絶望視されているときに、菅首相は「予算関連法案が成立しないと世論の批判は反対した野党に向かう。野党は妥協せざるをえない」と根拠のない見通しを語り、事態打開の手立てをまるで打たぬまま袋小路に追い込まれた。
もともと一匹狼的な傾向の強い菅首相には側近がいない。女房役の枝野幸男官房長官ですら「個人的に菅さんと親しいわけではない。官房長官の仕事として菅さんを支えている」と周辺に漏らすほど。
小沢一郎元代表グループの造反により分裂含みの民主党では、こんなジョークが流行っている。『民主党は小沢を中心とする民主党Aと反小沢の民主党B、そして菅氏の“一人民主党”に割れる』。首相と行動を共にする議員は一人もいないということ」(民主党幹部)『あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの』。菅政権誕生直後に伸子夫人が出版した本のタイトルだが、政権交代で政治はさらに混迷を深めた。国民は菅政権に心底失望している。

プレジデントロイターの最新記事をチェック
引用終了