UPDATE1: 日本の債務残高は持続可能でない状況、円相場は中期的ファンダメンタルズと一致=篠原IMF副専務理事(reutersから引用)

今しばらくは、緩やかに円高に進む、ということか。その先は、知らないよかな。

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[東京 9日 ロイター] 国際通貨基金IMF)の篠原尚之副専務理事は9日、日本の債務残高は中長期的に持続可能ではない状況にあるとした上で、中期的な財政再建策を着実に実行する必要があると述べた。また、円相場は中期的なファンダメンタルズとおおむね一致しているとの認識も示した。
 篠原副専務理事は都内で行われたIMFセミナーの後、記者団に対して「日本の債務残高や財政赤字は中長期的に持続可能ではない状況」とした上で、「現在の財政状況を放っておくと、将来にわたって禍根を残す可能性がある」と指摘。「できるだけ早い段階で国民的なコンセンサスを得て、中期的な財政再建の道筋について具体的に合意することが大事」と述べた。
 また「現在の日本の債務残高の状態が、直ちに市場から攻撃を受ける状況にあるとは認識していない」とも発言。その理由として「日本は貯蓄が大きく債務のほとんどを国内投資家が吸収している。加えて、まだ資本を輸出している国」であることなどを挙げた。ただ、「今すぐ重大な問題が起こるとは考えていないが、今の段階から中期的にしっかりした財政再建の計画を作り、着実に具体的に実行していくことが大事」と、財政再建の必要性を繰り返し指摘した。
 同時に副専務理事は、ギリシャアイルランドのケースに言及し、「財政再建とともに、成長率をどう上げるかに注意を払うことも大事。特に大幅な財政赤字の削減を行うと、短期的には経済に悪い影響がある。その狭い道をうまく抜け出すには、さまざまな構造改革を通じて、経済の成長率を高めることを同時にやることも欠かせない」と述べた。
 一方、円相場については「この1年間ぐらい、ある程度の円高があり、日本の輸出にある程度の影響があったのは事実。短期的な値動きの議論をするつもりはないが、現在の円レートの水準は中期的なファンダメンタルズとおおむね一致したレンジの中にあるという従来の立場は変わってない」との認識を示した。
 (ロイターニュース 基太村真司)
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