長期金利は1.2%挟みか、ボラティリティ高い相場続く=来週の円債市場(REUTERSから引用)

景気(株価)は、ちょいと調整して上がるのか、それともエッーと言うほど下がるのか、難しい。いずれにしろ1年以上の中長期では、強気。

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[東京 10日 ロイター] 来週の円債市場では、長期金利の代表的な指標となる10年国債利回りは1.2%を挟んだ動きになりそうだ。相場はひとまず下げ止まったものの、邦銀の投資行動には依然不透明感が漂う。市場は疑心暗鬼になっており、ボラティリティの高い展開になる公算が大きい。

 長期国債先物3月限の予想レンジ:139.00円─140.20円。

 10年最長期国債利回りの予想レンジ:1.270%─1.150%。

 10日の円債市場は大幅反発したが、市場ではこの先の相場動向を楽観視する声はほとんど聞かれない。米金利上昇に歯止めがかからない限りは「邦銀が金利リスクを落とす動きが続く」(外資系証券)とみているためだ。こうした不安定な状況が端的に表れたのは9日の相場だった。
 この日行われた5年国債入札は、地合が悪い中では無難に通過。国債先物は一時、上値を追う展開となったが、引けてみれば「行って来い」の形となった。5年債を安く仕入れた邦銀が利益確定の売りを出したためで、これが市場の不安心理を増幅させた。
 市場では「10日はひとまず落ち着いたが、センチメントが回復したとは言えない。米金利に明らかに変化が出てくるまでは、引き続きボラティリティの高い相場が続きそうだ」(国内証券)との声が出ていた。
 2年債利回りの水準感が失われていることも気がかりだ。同利回りは9日、0.230%に上昇し、日銀が臨時会合を開いて3カ月物固定金利オペの導入を決めた昨年12月1日よりも前の水準に逆戻りした。10日も戻りは鈍かった。
 来週は14日に20年利付国債(1兆1000億円、2030年12月20日償還)、16日に流動性供給(84回、3000億円)の入札が予定されている。流動性供給入札の発行対象銘柄は10年債が277回から307回まで、20年債が57回から85回まで。
 市場では20年債入札について「超長期ゾーンは比較的安定してきており、コアになる投資家もいる。それほど懸念する必要はないだろう」(国内証券)との声があった。20年国債入札をきっかけに、相場が大きく切り返す可能性もある。
 (ロイターニュース 志田義寧記者)
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