東南アジア株式=大半が堅調、第3四半期は今年最大の上昇に(REUTERSから引用)

東南アジアの株が崩れなければ、年末に向けて日本株も上がる可能性が高い。

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バンコク 30日 ロイター] 30日の東南アジア株式市場の株価は、全般的に比較的小幅な上昇となった。ただ四半期ベースでは、堅調な経済と海外資流入に支えられ、大半の市場が今年最大の上昇率を記録した。
 外国勢の買いに助けられ、東南アジアの各市場は第3四半期に数年ぶり高値に上伸。ジャカルタ市場.JKSEはアジア株の年初来上昇率第2位、マニラ市場.PSIは第3位につけている。
 ただ、この域内全般の株価上昇の勢いが弱まる兆候が高まりつつある。各市場の株価水準が既に高めであること、そして域内経済が来年鈍化する公算であるためだ。
 ジャカルタ市場の総合株価指数は0.17%高で終了。今週付けた過去最高値をわずかに下回る水準。
 バンコク市場のSET指数.SETIは0.58%高。1997 98年のアジア金融危機以前の水準付近で推移している。タイ株はアジア株の年初来上昇率第4位。
 アジア株の年初来上昇率第7位のクアラルンプール市場は0.12%高。先週つけた2年8カ月ぶり高値を依然下回っている。
 ベトナム市場.VNIは0.35%高。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI).FTSTIは0.27%安。今週前半につけた2年3カ月ぶり高値から後退した。史上最高値をつけたマニラ市場は0.27%安。
 域内の株価水準は買われ過ぎの領域に入っており、トムソン・ロイター・スターマインによると、インドネシア株の12カ月予想PER(株価収益率)は現在15.6倍と、アジア全体の13.1倍を上回っている。マレーシア株は14.9倍、フィリピン株は14.2倍、シンガポール株は13.9倍、タイ株は12.5倍、ベトナム株は11.9倍。
 大型株の値上がりが目立ち、インドネシアの銀行最大手、マンディリ銀行(BMRI.JK: 株価, 企業情報, レポート)は2.9%高、タイのエネルギー最大手のタイ石油会社(PTT)(PTT.BK: 株価, 企業情報, レポート)は1.4%高、マレーシアの銀行最大手マラヤン・バンキング(MBBM.KL: 株価, 企業情報, レポート)は1%高。
 シンガポール市場では、カジノ運営のゲンティン・シンガポール(GENS.SI: 株価, 企業情報, レポート)が2.1%安。ゲンティンは利益見通しが好感されて今四半期に上場来高値をつけたが、買われ過ぎとなったことで、ここ1週間は売られている。
 第3四半期の四半期ベースで上昇率トップはバンコク市場で、22.3%高。マニラ市場が21.6%高でこれに続き、第3位はジャカルタ市場で20.2%高。4位はクアラルンプール市場の11.4%高、5位はシンガポール市場で9.7%高。ベトナム市場は10.4%の下落だった。
 トムソン・ロイターのデータによれば、海外勢は第3四半期にインドネシア株を14億2000万ドル買い越した。これは前期の3倍を上回る水準。また海外勢は第3四半期にタイ株を18億9000万ドル買い越し、政情不安があった第2四半期の売り越し額18億5000万ドルを打ち消した。
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