米経済、完全な回復までの道のりはかなり長い=FRB議長(REUTERSから引用)

後2、3年は下り坂ということか。下り坂の途中にもジャンプ台はあるようだ。

引用開始
チャールストン(米サウスカロライナ州) 2日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は2日、米経済は改善しつつあるものの、高水準の失業や弱い住宅市場が消費者に重くのしかかり、完全な回復には至っていないとの認識を示した。
 同議長は州議会議員を対象とした講演で、州・地方政府の財政悪化問題に焦点を絞り、地方レベルでの収縮は国全体の回復の妨げになるとの見方を示した。そのうえで「米経済の完全な回復に向けた道のりはかなり長く、多くの米国民は失業や住宅差し押さえ、そして貯蓄の減少に直面している」と述べた。
 ただ消費支出は、収入の増加と信用の回復に伴い、向こう数四半期には加速すると予想。財政刺激策が引き揚げられ、企業による在庫積み増しの動きが鈍化しても、景気回復の維持に貢献するとの考えを示した。
 インフレに関しては、インフレ期待を示す指数が安定していることから、FRBはインフレは向こう数年間は抑制され続けると見通していると述べた。
 また、銀行の貸付損失率のピークは超えたもようとしながらも、銀行は依然として多額の不良債権を抱えていると指摘。このため、銀行は厳格な融資基準を崩しておらず、より力強い回復へのハードルの1つになっているとの考えを示した。
 バーナンキ議長はまた、欧州のソブリン債危機への懸念が金融市場のひっ迫に拍車をかけたと指摘。ただ、欧州の銀行ストレステスト(健全性審査)の結果が公表されたことで、懸念は緩和されたと述べた。
引用終了